ロレックスを売る前に知っておきたい人気モデルの買取相場や税金のこと
ロレックスは数々の有名人も愛用する高級腕時計ブランドとして知られます。高値で買取りする業者も多く、手持ちのロレックスを売りたいと思い立つ人は少なくありません。モデルによって買取価格相場が違い、査定相場も変動するのでお店に持ち込む前に調べておきましょう。また、売れた時の課税についても知っておいた方が安心です。
モデル別買取価格、デイトナからポールニューマンまで
ロレックスは相場がそれほど下がらないばかりか、中古の買取価格が定価を上回る場合もあります。製造された年代や持ち込んだ当時の人気度合い、傷み具合、保証書や購入時の付属品があるかなどさまざまな角度から査定します。ロレックス腕時計のタイプはスポーツモデルとドレスモデルに大別できますが、全般的により高値が付くのは人気があるスポーツモデルです。
華やかでエレガントなドレスモデルに比べて、スポーツモデルはマリンスポーツなどアウトドアを想定して作られた文字盤が大きい機能的なデザインが特徴です。芸能人が使っていることから人気に火が付くことも少なくありません。たとえば木村拓哉はロレックスを愛用していることで知られ、テレビ出演した際にスタジオやロケ地で右腕にロレックスの腕時計をしていることがたびたび話題になりました。ちなみに中居正広もロレックスを愛用しており、お笑い芸人の陣内智則にロレックスをプレゼントしたエピソードは有名です。木村拓哉は「エクスプローラーI」、「GMTマスターII」、「コスモグラフ デイトナ (アイスブルー)」などをつけておりどれもスポーツモデルです。
ある買取店の相場を見たところ「コスモグラフ デイトナ 116506A (アイスブルー)」はメーカー希望小売価格が900万円代なのに対して買取価格は2000万円超でした。GMTマスターIIは赤青ベゼルデザインの通称“ペプシ”や青黒ベゼルの通称“バットマン”モデルがあり、“バットマン”のうち「GMTマスターII 126710BLNR」は定価107万円台のところ買取価格は245万円でした。モデルによって定価も買取価格もこれだけ違いがあります。
上には上があるもので、映画『明日に向って撃て!』(1969年)や『スティング』(1973年)など名作を残したアメリカの俳優、ポール・ニューマンが愛したロレックスの「デイトナ・ポールニューマン」はもはや伝説となっています。レアモデル「Ref.6240」は27万7200ドル(約3150万円)で落札され、本人が身につけていたという「Ref.6239」は2017年10月にオークションにかけられて1775万2500ドル(約20.3億円)で落札されたそうです。
買取店で査定する時に見ているところは?
買取価格を決める担当者がロレックスを査定する時のポイントがあります。持ち込んだ腕時計が新品および未使用品の場合は「時計ベルト(ブレスレット)が未調整か」、「付属品が揃っているか」、「保証書の日付が発行から規定期間内か」などをチェックし、中古品だと「細かい傷はあっても美品であること」、「ボックスや保証書が付属していること」などを見ます。さらに世界経済の影響による円高・円安といった為替変動を考慮して査定します。
歴史があるロレックスは年代物だとアンティーク品として高い価値があるかもしれず、ゼンマイを巻き時刻・日付調整を行うリューズ(竜頭)部分がとれたり、カバーガラスが欠けていても「壊れているからダメだろう」と諦めずに査定に出してみましょう。もしかすると思わぬ買取価格がつくかもしれません。なお買取に際しては古物営業法で売却する人の身元確認が定められているので「免許証等、マイナンバーカード、旅券(パスポート)、在留カード」などいずれか1点の提示を求められることがあります。
また高級ブランドの偽造品が出回る昨今、ロレックスの偽物についても注意が必要です。一時、遊び心でロレックス(ROLEX)ならぬ「リラックス(RELAX)」がなんちゃって腕時計として話題になりましたが、最近では「スーパーコピー」や「N級品」と呼ばれる本物そっくりな偽造品が売られており、素人が見分けるのは難しく専門家でないと判別できないのでまずは査定してもらうことです。
ロレックスを売ったら課税対象になるのか
ロレックスは高価なため、もらったり受け継いだ時に贈与税や相続税の対象になるのではないか、また現金に換えた時はどうなのかを把握しておきましょう。数十万円どころか、なかには数百万円もする場合があるので状況によって判断基準が違ってきます。贈与税は「基礎控除額が年110万円」なので受け取ったロレックスの買取価格が110万円以下ならば心配ありません。ただ同一人物からそれ以上の金品をもらった時は贈与税の対象になる可能性があります。
亡くなった方から受け継ぐなどした財産にかかる相続税は「基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)」なのでかなりロレックスの価値よりも大きな額となるため、そこまで心配する必要はなさそうです。
ではロレックスを売却して利益が出た場合は税金を払わなければならないのでしょうか。腕時計は税法上で日常生活を送るために必要な「生活用動産」とされ基本的に課税対象となりません。しかし貴金属などを売却する際には所得税法の法規に「30万円を超えないものを生活用動産とする」という趣旨があり気になるところですが、現状「腕時計等は譲渡による所得税は非課税」となっており「30万円」の壁を超えても大丈夫です。ただ課税される可能性が全くないとは言えません。
ロレックスを売却してもし税金が発生したら確定申告が必要
ロレックスを売却して利益が出た場合、希ですが税金の対象になることがあります。それはロレックスに宝石がたくさん使われていたり、金箔で装飾されている場合です。スポーツモデルよりもドレスモデルでこのようなケースが考えられます。またロレックスを売却する取引を継続的かつ頻繁に行っている場合は営利目的ととられても仕方ありません。いずれも「生活用動産」の範疇を超えているととられて課税対象になる可能性があります。ロレックスの売買で課税されたら、確定申告を行い税金を納付しなければなりません。確定申告が必要なのに忘れてしまったら延滞税が課されたり、罰せられることもあるので気をつけましょう。
ロレックスの買取実績、関東圏から大分県まで
全国展開している買取専門店の口コミでは「時計の買い替えを考えていたところ偶然ネットで見つけて初めて買取サービスを利用したが、長年使って未だに価格が変わらないことに驚いた」という方や「父親から譲り受けた古いモデルのロレックスを売りに行き、初めてだったが説明を受けて納得して手放せた」というような声もありました。九州の大分県における買取店のツイートを見てみたら「ロレックス エクスプローラー」や「ロレックス サブマリーナー」、「ロレックスRef.16570」、「ロレックス シードゥエラー ディープシー」などの買取実績や依頼があったので売ろうと考える人は増えているようです。ネット上では「200万円」や「600万円」のロレックスを売ったという高額な取引が見受けられ「販売価格が15万くらい上がってる」、「当時の売却価格の倍になってた」などの声もありました。売却を検討する時はいろいろな口コミを調べて参考にしましょう。